お客様の声[特別編]

毎週土曜日、オッティを駆ってカラオケ好きの母といっしょに歌いに通っています。中川敬子さん(奈良県奈良市)母・正子さん(94歳)のカラオケ歴は17、8年。足腰が悪くても、通い続けられるようにと、助手席スライドアップシートを購入。敬子さんの運転するオッティアンシャンテは快適です。

いよいよライフケアビーグルが必要に

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敬子さんは補聴器をつけた正子さんの耳元で少し声のボリュームを上げて話しかける。ひざ掛けのポケットと胸元の補聴器入れは敬子さんの手作り

正子さんはカラオケ教室に土曜日ごとに通っていた。歩行に不安があったため、介護タクシーを頼んでいましたが、時間調整が大変だったり、煩わしさがあったり、「そろそろ介護のクルマを探したほうがいいんじゃないか」という話が出たものの、切迫した状況にはなかったため、詳細を詰めたり具体的に動くというところまではいっていなかった。「そういうのがあったらいいなというだけで、止まっていました」(敬子さん・53歳)

ところが、実家で不幸があり敬子さんが留守にした間に、正子さんがトイレで暖房便座に座ったまま立ち上がれなくなって低温やけどを負うという思わぬ事態が起こった。病院で2週間ほど寝たきりの状態が続き、退院するころにはほとんど歩けなくなってしまったのだ。「普通車に乗せるのは大変、一人で介助するのは無理だと思いました。そこで、すぐに福祉車両に乗り換えることにしたんです」

それまで3年ほど乗っていたクルマが日産車だったので迷わず日産の福祉車両に決め、経済面を考慮して「軽自動車」で探し、オッティアンシャンテ 助手席スライドアップシートに決定。「試乗はしませんでした。日産の方が持ってきたオッティも助手席が出たり入ったりする機能はついていなかったのですが、カタログと説明だけで助手席スライドアップシートの使い勝手を想像して、これなら母も乗りやすいだろうし、私も操作しやすいだろうと。とにかく早く福祉車両にしてあげたほうがいいだろうという一念でしたね」

そして待ちに待ったオッティアンシャンテ 助手席スライドアップシートは、2012年8月に納車となった。

乗り降りが“ちょっと厄介”

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リビングから木製のスロープでクルマまで移動。敬子さんが体を支えて足の運びを誘導し、助手席に移乗。慣れていない正子さんの足の動きは決してスムーズではないが、座ってしまえばリラックス

オッティアンシャンテの乗り心地を正子さんにうかがった。「いい塩梅。乗ったら大丈夫です。すわり心地もいいです」

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たまにSUSが止まりピーピー音がする。「ワイヤレスリモコンの向け方が悪いのかな?」という敬子さんだが、助手席の昇降には「楽で、便利です」と満足

乗り始めて約5カ月が経ったが、実は、正子さん、乗り降りがスムーズにいっていない。降りてきた助手席のすぐそばまで車いすを寄せるのだが、足が思うように動かず、移乗に手間取ってしまう。「ちょっと怖がるんですね。ポータブルトイレに座るときと同じようにすればいいんですけど、へっぴり腰になってしまって……」

ポータブルトイレに難なく座れる。それができるのなら、身体機能の低下防止のためにも、車いすごと乗車するスロープタイプやリフタータイプを敢えて選ばず、助手席スライドアップシートにしたのだったが、やはり室内とは違い、緊張してしまうのだろうか。「足が自然に動くようになればどうってことないんでしょうね」と、敬子さんは“慣れるそのとき”を待つことにしている。

カラオケ教室を続けさせたい

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カラオケで得意の曲を披露する正子さん

正子さんがカラオケ教室に通い始めたのは1995年。だんだん足腰が弱り、トイレに行きたくなると教室の生徒さんに手伝ってもらうことが増えていった。そこで敬子さんが付き添うようになり、「皆さんに誘われて、私も入会しました。今では一緒に歌っているんですよ(笑)。大きな声を出したり、音域を伸ばすとやっぱり気持ちいいですね」。歌う楽しみを正子さんと一緒に味わっている。

カラオケ教室に行く朝は「髪の毛を解いて〜」とオーダーが入る。正子さんにとって普段よりおしゃれする“ハレの日”。そんな土曜日をずっと続けて欲しいと、敬子さんはお気に入りのホワイトパールのオッティアンシャンテを走らせる。

要介護3の正子さんは水曜日と木曜日にデイサービスを利用している。その送迎のクルマへの感想は──「敬子さんの運転のほうがいいですよ。私のペースをわかってくれてますから」。オッティアンシャンテと敬子さんの運転に軍配が上がった。

近場を快適に、これからも走りたい

正子さんに、“これからしたいこと”をお聞きした。「若いとき、あっちこっち旅行したから、このごろはもうどこも行きとうないの」という答え。どうも外出先でのトイレが気になるらしい。「年が年だしね。10月がきたら95歳になります。主人は1993年、肝臓がんで74歳で亡くなりました。それから私20年近く生きてます。もう、いつ死んでもいいんです」と言いながら朗らかに笑う。正子さんの好物はカレー。「肉が好きです。食べ過ぎてね、よう肥えて、目方重いですよ」

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300坪の敷地には松、梅など立派な木々がある。中でも桜は樹齢40余年、四男義夫さんの高校入学を記念して植えたもの。4月初旬、満開の桜の下でご近所さんたちと宴が開かれる

10月の誕生日には、同居する四男の義夫さん・敬子さん夫婦と、3人の息子家族が大集合して焼肉パーティ。正月やお盆、子どもの日にも、孫3人(長男が男女2人、三男が男1人)、ひ孫男2人(三男の子ども)がやって来る。そして4月には樹齢40余年の桜が満開に。去年は入院中で見ることができなかったから、今年の花見はいっそう楽しみ。

遠出はできないまでもオッティアンシャンテをより快適にするための要望は?

「助手席側のドアが90度開いたら、もっと乗りやすいのかなと思います。母より歩ける方なら全然問題はないんでしょうけど、母は体が当たってしまうときがある。もう一つは、乗り降りするときにつかまる持ち手があると、母は体を支えやすいかなと」

体型は百人百様ですから、その人に合った仕様に向けて、対応できる努力をしてまいります。

(取材:2013年1月 / 取材協力:京都日産自動車 木津川台店)
※記事の内容は取材日現在のものです。現在販売している車種と一部仕様などが異なる場合がございます。
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車イスの出し入れも慣れたもの。後部座席と車いすの間に布を当て傷がつかない工夫も欠かさない