お客様の声[特別編]

通所のお迎えも、家族揃っての遠出も、このクルマが来てから気軽になりました。広井千鶴さん(山口県下関市)「身体の成長とともに、車いすも大きくなり、福祉車両が必要になりました。楽に乗り降りできて、フロントガラスから見える外の景色に息子は喜んでいます」と、広井千鶴さんは笑顔で語ってくれました。

「じねんじょ」から自宅下にある駐車場に到着した千鶴さんと一平さん。
NV200バネットチェアキャブ 車いす2名仕様の福祉車両としての機能以外に、明るいボディカラーも大のお気に入り

初めての福祉車両。
先々を考え、ストレッチャーも乗せられるタイプに

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千鶴さんの一連の動作は慣れたもの。スロープの角度がゆるやかでスムーズに車いすが乗せられるので、時間短縮のために、ときには乗降アシスト装置を使わないこともある

『じねんじょ』(重症心身障がい者生活支援センター)の駐車場に母親が運転する福祉車両が次々にやって来る。いつもは『じねんじょ』所有の送迎車の出番だが、この日は保護者会が開かれたため、母親みずからがお迎え。広井千鶴さんも一平さんを迎えに、NV200バネットチェアキャブ 車いす2名仕様を玄関前に横付けした。慣れた動作で一平さんの乗った車いすを固定して、軽快にクルマを発進させ、帰宅の途についた。

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乗降アシスト装置のベルトのフックを車いすに装着して、しっかり固定する

『じねんじょ』に通っている方はいろんなクルマに乗っていますが、NV200バネットチェアキャブ 車いす2名仕様は私が初めて。『車いすを乗せるのが重くて大変』『坂道でブレーキを踏んでいても後ろに下がるから怖い』『排気量が大きくて走りが重い』『スロープの出し入れに力がいる』など、クルマの選択に失敗したかなって思っている人もいるみたいですが、その点このクルマはよく走るし、軽いし、すべての操作がラクですね」と、千鶴さん。

NV200バネットチェアキャブ 車いす2名仕様の前は、他社の小型車とバン2台を乗り継いだ。子どもが大きくなるにつれて、クルマのシートに移乗させ、車いすをたたんで乗せて……という作業に辛さを覚え、車いすのまま乗れる福祉車両にしようと決めた。リサーチを始めたものの、大きさや価格で納得のいくクルマになかなか出会えずにいたところ、日産のお店で推薦されたのがNV200バネットチェアキャブ 車いす2名仕様。しかし展示車がなく、実物を見ることができなかった。NV200バネットの商用車なら試乗できるということで取り寄せてもらい、LVカタログと見比べつつ、車いすが入るかどうかをいろいろな角度から測って、という“きわどい”判断となった。

「実車を見て、車いすで試乗して、という手順が踏めなかったことに一抹の不安はありました。そのような状況で、NV200バネットチェアキャブ 車いす2名仕様を選んだ理由のひとつに、子供の年齢とともに障がいが進んで、ストレッチャーに乗せることになる可能性もふまえ、車いすもストレッチャーも乗せることができるタイプにしました」

実は広井家では、キャンピングカーも選択肢に入れていた。家族そろってキャンピングカーで全国を回ったら楽しいだろうなと考えたのだ。しかし、キャンピングカーの仕様は障がい者向けになっていない。それなら、NV200バネットチェアキャブ 車いす2名仕様で、バリアフリーのいい旅館に泊まったほうがいいねと、一件落着。

NV200バネットチェアキャブ 車いす2名仕様購入を機に、
バリアフリー化を実現

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介護用電動ベッドはリビングに置かれ、家族がいつも見守れる

一平さんは23歳。平成元年11月1日生まれだから「一平」と名づけられた。7か月の極小未熟児で生まれ、体重は996g。4か月間、未熟児センターに入り、「特に問題ありません」と言われ一旦は退院したのだが、脳性麻痺が判明した。現在でも車いすを手離せない。

この3〜4年間で自宅のバリアフリー化を進めてきた。最初につくったのは玄関脇からのスロープとデッキ。車いすのままリビングの窓際まで行けるようにした。次に、道路から玄関に続く外回りの整地。土の上に飛び石を置いていたため、車いすでの走行は困難だった。それを解消するためにコンクリートを打った。そして介護用の電動ベッドを入れ、2年前にNV200バネットチェアキャブ 車いす2名仕様を購入した。

「せっかく車いすのまま乗り降りできるクルマになったのだからと、車いすで玄関まで上がれるように、去年は電動昇降機を設置しました。スイッチ1つで動くので、私も一平もすごくラクになりました」

お気に入りのクルマにできるだけ長く乗りたい

NV200バネットチェアキャブ 車いす2名仕様を駆って、遠くにも出かける。「鳥取、広島、阿蘇にも行きました。連休とかはけっこう動いていますね。最初のうちは、一平が足を伸ばせるようにと3列目に車いすを固定して、荷物を前に置いていたこともあったのですが、今では2列目に乗せるようにしました。視力があまり良くなくても、前方を見渡せるし、音楽も良く聞こえるので、2列目のほうが喜びます。私も様子がわかるので安心できます」

現在、一平さんの体重は31kg、身長が155cmくらい。「大きくなると身体が変形してくるので、身体のよじれなどをしっかりガードするために車いすの形状はガッシリしています。幅もあるし、長さも、高さも必要です。ところがスロープの幅が今でもギリギリ。車輪が落ちたら大変なことになりますから、もう少し幅があったほうが安定するかと思います。この車いすを乗り換えなければならなくなったときでも、サイズが合うといいのですが……」

千鶴さんはNV200バネットチェアキャブ 車いす2名仕様にできるだけ長く乗りたいと考えている。走りやすさ、スロープの使いやすさはもちろんだが、標準装備のスライドドアと電動式のオートステップも高く評価している。「83歳と80歳になる両親を乗せることがあるのですが、ラクに乗り降りできてとても助かっています」

そしてもう1つのお気に入りがブルーイッシュグリーンのボディカラー。「前のクルマが黄色でポップな感じだったので、今度も明るい色を選びました。『じねんじょ』の仲間の評判も上々。NV200バネットがニューヨークのイエローキャブに選ばれたとかで、みんなから『これは、かっこいいよ』って言われました(笑)」

千鶴さんをはじめ、『じねんじょ』に通うお母さんたちは明るく前向き。「ぼんやりしとったら、先が見えないからね。ぼんやりしてないから、明るいのかもしれないですね」と言う千鶴さんは、今日もブルーイッシュグリーンのNV200バネットチェアキャブ 車いす2名仕様に一平さんを乗せて、下関の海沿いの道路を明るく走っている。

(取材:2012年3月 / 取材協力:山口日産自動車株式会社 下関山の田店)
※記事の内容は取材日現在のものです。現在販売している車種と一部仕様などが異なる場合がございます。
[乗降1]
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[乗降6]

高台に建つ家のすぐ下が駐車場。坂道を上り、道路から電動昇降機で玄関前に。そこからスロープ、デッキ、リビングのベッドへ。車いすの一平さんのための安定した動線が続く