お客様の声[特別編]

盲学校に適した機能と視認性のよい色づかいで大助かり。学校法人 横浜訓盲学院(神奈川県横浜市)キャラバンチェアキャブ M仕様

卒業式を明日に控え、式の練習を終えた生徒と先生たちが、日ごろから親しんでいるキャラバンチェアキャブといっしょに記念撮影

初めて応募した「24時間テレビチャリティー」で寄贈を受け、福祉車両のありがたさを痛感しているのが「横浜訓盲学院」。何かにつけて「あれがあるじゃないか〜」と出動。キャラバンは毎日活躍しています。

クルマはほしいけれど、私学の財政は厳しい

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中澤惠江学院長

学校法人横浜訓盲学院は123年の歴史を持つ私立の盲学校。公教育では充分に対応しきれない視覚障がい児者の教育の狭間に手を差し伸べ、1889(明治22)年にスタートした。

教育内容は、視覚障がいに加え、知的障がい、肢体不自由、難聴など重複障がい児が学ぶ「普通部」と、大人になってから視覚障がいとなった人が職業自立を目標に鍼灸しんきゅう、按摩などを学ぶ「理療科」の2つがあり、普通部では3歳から21歳までの幼児・児童・生徒を受け容れていることが大きな特徴だ。本年度、7代目の学院長に就任した中澤惠江さんが、“21歳まで教育を行う”という点が重要なのだと強調する。

現在、生徒は普通部35名、理療科15名(最年少は20代、最年長は73歳)、先生は普通部27名、理療科8名と手厚く、家族的であたたかい雰囲気の私学である。盲と重複障がいの子どもたちのために、クルマの導入は長年の夢だった。

1台のクルマで、学校生活が劇的に変化

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山中大治事務長

学校に、キャラバンチェアキャブ M仕様が届いたのは2009年12月。

「もともと学院所有のクルマを持ち合わせていませんでした。クルマの必要性は毎年課題に上がりながら、高価なものなので、なかなか購入できませんでしたが、『24時間テレビチャリティー』の福祉車両寄贈申し込みに応募したところ、寄贈を受けることができました」(山中大治事務長)

学校のある場所は、最寄駅の「山手」の名が示すとおり小高い丘の上。駅からはずっと坂道で急な階段を上らなければならない。バスは通っていない。クルマがほしい、それも福祉車両があれば! ……そんな願いが今回実ったのだ。

「盲だけでなく重複障がいで車いすの子どもが4人、歩行障がいの子どもが1人いるので、車いす対応で、グループ単位で乗れる10人乗りを希望しました」(山中さん)

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大山淳一教頭

キャラバンチェアキャブのある学校生活は、劇的に変わった。

「今までは歩いて行くか、タクシーを呼ぶかでした。スムーズに歩けないので時間もかかるし、とにかく移動は難行苦行。今はあるのが普通になって、いろんな場面ですべてが良くなりましたね。学校から駅まで送って行くとか、遠足や歩行訓練といった校外学習にもよく使っています。近くに根岸の森林公園があり、歩行に困難がある方はクルマで先に行くことは多々あります。学校の公務で職員が役所に行くときの足としても使っています。1日のうち何回か使うので回数は年間120回くらい。ただ、駅まで2キロあるかないかですから距離はあまり走っていないのですが」(大山淳一教頭)

「午後から天候が崩れてしまって、雨の中を帰るのがちょっと大変な生徒さんがいると、ほんとに助かります。小さな学校なのでプールがありませんから、プールへ行くにも今までは本当に大変だったのです。ましてや車いすの生徒さんを連れて行くとなると、乗せられるレンタカーを借りていました。それがキャラバンチェアキャブのおかげで、利便性も良くなり、ほんとにありがたいです」(中澤さん)

操作性はバツグン。でも、もう1台小型車を

大活躍のキャラバンチェアキャブ M仕様。操作性でも評価は上々だ。

「リフターの動きも、車いすの固定も、非常にスムーズにできて、優れていると思います。すばらしい」と絶賛するのは、中澤さん。

「なんと言ってもリフターは使い勝手がいいですね。安心です。スピードも充分です。あまり早くても怖いですし、あのくらいで安全は充分確保できてますね。シートベルトも、緩めて、フックをかけて、きゅっと締まって、手早くできます。電動式大型スライドステップは便利です。段差が解消されて乗降がラクになるし、介助する職員も助かる。バーも体重移動の支えになっています。視覚的にもわかりやすいですね」(山中さん)

[建物内部]

3階建ての「理療科」棟は、各フロアで廊下や階段の色を変え、自分がどこにいるかわかるようにしている。階段の始まりと終わり、そしてヘリがわかるように色のコントラストを使っている

「弱視の子どもがたくさんいますので、色がハッキリしているのが重要なんです。黄色のステップがあることで不安なく乗降ができて、盲学校には適していると思います」(中澤さん)

キャラバンチェアキャブのすべてがいい、あるだけですべてクリアしてくれるとまで高く評価するお二人だが、1つだけ“問題”が……。それはクルマの大きさ。

「教員が交代で運転していますが、運転できる人が限られます。私はぶつけそうで運転するのは怖いです」と、中澤さん。山中さんも、「住宅地でも前に向かって走る場合はいいですが、路地に入るときや駐車とかだと切り回しに困るかな。それでナビを入れてバックモニターを付けるという配慮をしました」

“高望みはしない”という思いはあるものの、もう1台小さいクルマがあったら、さらに便利だろうと心が動いている。

「夏、歩行で行って、暑さで具合が悪くなった生徒さんが出たら、すぐにレスキューに行ってあげられるように、小回りの効く小さめのクルマがあったら助かるだろうなと強く感じます」(中澤さん)

「相談にみえる方が山手駅から子どもを連れて上ってくることを考えると、気楽に迎えに行けたらいいだろうなと思います」(山中さん)

キャラバンチェアキャブに出会って知った福祉車両の効力。視覚障がい児・重複障がい児をサポートする“もう1台”は決して“高望み”ではない。キャラバンチェアキャブ M仕様の隣に小さな福祉車両が並ぶ日が、早く訪れますように。

(取材:2012年3月)
※記事の内容は取材日現在のものです。現在販売している車種と一部仕様などが異なる場合がございます。
[建物外観]

「普通部」の建物。1階に幼少グループと小中グループ、2階に高等部の生徒が学ぶ


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車いすが必要な曽我さんはクルマが大好き。リフターから乗り込むとき、とても喜ぶ。ボタン操作だけで昇降、車いすを後から固定できるので、曽我さんも先生も負担が少なく助かっている

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車いす固定スペースが広く、大き目の車いすが乗ってもゆとりの広さ