お客様の声(2)

身長が高い妻もラクラク乗降。ターボ設定で快適な走りが実現しました。西 大介さん(大阪府高石市)デイズルークスアンシャンテ 助手席スライドアップシート

頚椎損傷となり四肢の自由を失ってしまった妻の眞佐子さん。身長が高い眞佐子さんが乗降しやすく、走りの良い軽自動車を探していた大介さんがたどり着いたのが、このクルマでした。

キッチンで転倒、頚椎損傷を負う

自宅玄関

以前は古い団地に住んでいたが、昨年5月、眞佐子さんの実家近くに引っ越した。「新しいだけに段差も少なく、移動が楽です」と大介さん

それは突然の出来事だった。2011年10月、タクシーの仕事を終えた西大介さんが自宅に戻りくつろいでいると、キッチンで大きな音が。朝食の支度をしていた妻の眞佐子さんが足をすべらせ、首をシンクに強打、頚椎を損傷してしまったのだ。救急車で緊急搬送された病院に2か月入院、さらにリハビリ入院4か月を経て退院した眞佐子さんには、四肢麻痺の後遺障がいが残った。上下肢の感覚はまったくなくなり、腕は上げられず、握ることもできなくなった。

2人は、もともとタクシードライバーの同僚だったが、当時、眞佐子さんは専業主婦。家事一切は眞佐子さんが引き受けていた。大介さんが馴れない家事はもちろん、身の回りのことがほとんどできなくなった眞佐子さんの介護に専念するため、仕事を辞めることとなった。

首を傾げる乗降時

退院後も眞佐子さんのリハビリは続く。クルマで30分ほどの病院と10分ほどの「高石市障がい者ふれあいプラザ」でそれぞれ週1回、理学療法士や作業療法士によって行われるリハビリは現在でも継続している。リハビリには、送迎サービスはないので、大介さんが送り迎えをしなくてはならない。たまたま、膝に人工関節をはめ込んでいた眞佐子さんの母親のために、眞佐子さんの実家には助手席が昇降・回転する軽自動車があった。

ラゲッジスペース

折りたたんだ車いすを簡単に固定できる「車いす固定用ゴムネット」。比較的大きい眞佐子さんの車いすでも、ラゲッジスペースにらくらく積み込める

当面、それを借りて間に合わせたが、身長166cmと、女性としては大柄な眞佐子さんをシートに座らせ回転させると、頭がぶつかりそうになるため、眞佐子さんは首を傾けなければならなかった。また、足元スペースに加え、車内も狭く圧迫感を感じる。さらに、頚椎損傷者の連絡会に参加などのため高速道路を走ると、軽自動車だけにパワーのなさが歴然と感じられた。

かといって、「病院や商業施設の福祉車両専用の駐車スペースはどこも狭く、スムーズに乗降するためには、軽自動車が最適。そこで、車内スペースが広く、ターボ設定車が用意されている軽自動車を探しまくりました」(大介さん)

バリアフリー展での出会い

しかし当時、軽自動車にターボ設定車は少なかった。これはと思う車種があっても、断念するというケースが何度もあった。そんな折、気に入った床ずれ防止用のベッドマットレスが見つからないと相談したリハビリの先生が、インテックス大阪で行われる「バリアフリー2014」(第20回 高齢者・障がい者の快適な生活を提案する総合福祉展)に行ってみたらとアドバイスをしてくれた。

昇降スイッチ

助手席ドアのアームレストに標準装備されている「昇降スイッチ」。介助の人がしゃがまずに操作できる

乗降グリップ

助手席の前側ピラー(内側)に装着された「乗降グリップ」。つかまるにはちょうどいい位置だ

2人にとって初めてのバリアフリー展見学だったが、そこで幸運にも出会ったのが、デイズルークスアンシャンテ 助手席スライドアップシートだった。「2人でベッドマットレスを見ての帰り、ふと見ると1台のクルマに人だかりができていました。軽自動車なのに大きく見え、スライドアップシートを試している人は眞佐子より大きな男の人でしたが、らくらくと乗降していました。さっそくパンフをもらい、懸案だったターボ設定車のことをスタッフの人に尋ねると、夏には発売予定とのこと。帰宅してすぐに販売店に予約の電話を入れました」(大介さん)

利用証&標章

障害者手帳を交付されると、障がい者等用駐車区画利用証、駐車禁止除外指定車標章の交付などの助成・援助がある

かくして14年10月に、デイズルークスアンシャンテ 助手席スライドアップシートは無事納車された。「使ってみて、便利だなと感じたのは、シートの昇降スイッチが助手席ドアのアームレストに装備されていること。ワイヤレスも便利ですが、どこに置いたか忘れてしまうこともあるでしょう」(大介さん)。「空調の操作がタッチパネル方式なのは、指に力が入らない私にとてもありがたいものでした」(眞佐子さん)

一方、使用してみて気づいた点もいくつか指摘していただいた。

「助手席に付いているドリンクホルダーを出したままで、シートの回転・昇降を行うと足がぶつかってしまいます。めったにないケースですが、一考していただければと思います」(眞佐子さん)

「軽自動車としては、車内空間は広いと思いますが、やはり足元が狭いことはいなめません。もう1つ、車いす固定用ネットを装備すると消費税が非課税になるのはありがたかったですが、どうもフックが掛けにくい。自分で一工夫してやりやすくなりましたが、改善点だと思います」(大介さん)

お二人とも福祉タクシーの経験もある元タクシードライバー。さらにホームヘルパーの有資格者でもあり、厳しい目で見ていただいた。

寒かった冬も終わり、ドライブに絶好の春が訪れた。走りも快調。「高速道路を飛ばして、ぜひ富士山を見に行ってみたい」とお二人。息の合ったご夫婦だけに、希望するドライブ先もぴったり同じでした。

(取材:2015年1月)
※記事の内容は取材日現在のものです。現在販売している車種と一部仕様などが異なる場合がございます。
シートへの移乗[1]
シートへの移乗[2]
シートへの移乗[3]

クルマ近くまで、車いすで移動し大介さんが介助してシートに乗り移る。シートが下降するので移動しやすい

回転シート[4]
回転シート[5]
回転シート[6]

乗り移ると、シートは昇り、電動でスムーズに回転する。ゆとりのあるドア開口頭上高で、身長の高い眞佐子さんでも安心だ

空調操作パネル

空調の操作はタッチパネル方式。ボタン操作が困難な指に力の入らない人にとって優しい仕様だ