アンシャンテ レポート

古武術介助法講習会レポート。聞く、見る、試す─。古武術のチカラの使い方を実感。講師:岡田慎一郎氏。受講者:まごころサービス平塚センター(神奈川県平塚市)

LV季刊誌「アンシャンテ」29号で募集した「岡田慎一郎氏の古武術介助法講習会プレゼント」。
見事に当選したのが、まごころサービス平塚センターです。熱気あふれる講習会の模様をレポートします。

会場となった「旭南公民館」の会議室には、日曜日にもかかわらず、「まごころサービス平塚センター」のメンバーの大半が集合した。同センターは、1999年に設立され、神奈川県の平塚市、茅ヶ崎市、大磯町を対象に、20名を数えるケアワーカーが、身体介護援助や生活援助などのサービスを提供している。

介護を担当するメンバーの共通の悩みが腰痛。職業病ともいえる腰痛防止の工夫を重ねる中、メンバーの1人がテレビで見たのが、岡田氏の古武術介助法。「さっそくDVDを購入し、希望者に貸し出しましたが、いまいち覚え切れない。そんな折、LV季刊誌『アンシャンテ』で知ったのが、講習会プレゼントです。当選するようにと、祈りを込めて応募しました」

まずは岡田氏が、参加者をモデルに、座り込んでいる人を立ち上がらせる方法を披露。真上に上げようとするのではなく、後ろに倒れる力と上方に立ち上がらせる力を合わせると、軽々と立ち上がらせることができる。これには、全員がびっくり。「私って、こんなに軽かったかしら」の声に、場内は大爆笑。

[座り込んだ人を立ち上がらせる]

全員が岡田氏に試してもらい、動作を体感

次は、寝ている人の上体を起こす方法。通常、手のひらで肩を包み込み、起こそうとするが、これにはかなりの力が必要で、体への負担も大きい。ところが、手の甲から差し入れると、あら不思議、自然にからだ全体のチカラを使うことができ、簡単に起こすことができた。これが「古武術のチカラの使い方の根本。筋力だけでなく、全身のチカラを利用するのです」(岡田氏)

[寝ている人を起こす]

手の甲から差し入れることで、自然に全身のチカラを効率的に伝えられる

[next]

1時間の講習で、全員汗びっしょり。10分間の休憩を挟んで、後半はいすに座っている人を立ち上がらせる方法からスタート。中指と薬指を折った「キツネさんの手」をつくり、相手の腰にフックし、人差し指を突き立てるようなイメージで立ち上げると、相手と一体となり、簡単に立ち上がらせることができた。

[いすに座っている人を立ち上がらせる]

古武術介助法の1つのコツである「キツネさんの手」を使えば通常の相手を抱えるやり方よりも楽に立ち上がらせることができる

最後は駐車場で、2台の日産LVの紹介と、車いすからスライドアップシートへの移動を実演。「こんなクルマがあることは知っていましたが、実際に見るのは初めて。便利なクルマですね」など、皆さん興味津々でLVをご覧になっていました。

[駐車場にて]

セレナアンシャンテ セカンドスライドアップシートと、キューブチェアキャブの2台をご紹介。皆さんから多くの質問が寄せられました

おかだ・しんいちろう1972年生まれ。介護支援専門員・介護福祉士。古武術の身体技法をヒントに、新しい身体介助法を提案し、テレビ、雑誌、新聞等で話題を呼ぶ。著書に『古武術介護入門』『親子で身体いきいき古武術あそび』。DVDに『古武術 続 からだにやさしい介護術』がある。